小児歯科専門の先生の退職について
2025年06月03日
介護を受けていたり、寝たきりの方が歯科医院に通院することは容易ではありません。
入れ歯があわない、壊れた歯がグラグラする、歯が抜けた、歯から出血する、口臭が強いなどなど、様々な歯のトラブルを抱えていても、歯医者に連れていくことは困難でそのまま放置してしまいがちです。
そうなると、お口の中の状態はさらに悪化し、どんどん悪い状況になってきます。
また、特に寝たきりの高齢者などにおいては、ご家族も口腔ケアがうまくできず、食べかすが残っていたり、せっかく飲んだはずの薬が張り付いて残っていることなどがあります。こうした状況は誤嚥性肺炎を起こすきっかけとなってしまいます。
最近では、肺炎はガン・心疾患につづき日本人の死亡原因の第2位になっています。
そこで、歯科医や歯科衛生士が、ご自宅や療養中の施設にお伺いし、歯の治療や口腔ケア・リハビリなどを行います。
訪問歯科治療は、このようなことでお困りの方々に喜ばれています。
身近な介護者が、日々の口腔ケアを行なっていても、自然にお口の中が汚れていっていまいます。
まずは、渇いたお口の中の保湿やこわばった筋肉をやわらげたり、ケアが行いやすい状態にします。
お口の中をその患者様にあったケア用具でプラーク等を除去することやお口のマッサージを行うことで、肺炎の予防や唾液の分泌を促し、口臭を減らすことができます。また、入れ歯(義歯)のお手入れなども行います。
ご家族や介助する方にも、少しでも口腔ケアが楽にできるようアドバイスもしております。
食物や唾を飲み込む動作を嚥下といいます。
この機能が噛めなかったり、筋力の低下や麻痺などで低下してしまい、うまく飲み込めない状態を嚥下困難といいます。
うまく嚥下が行えないと栄養状態が悪くなったり、誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。
まずは、どの程度の嚥下困難があるのかを調べ、問題があればその程度にあわせたリハビリや飲食物の形態の見直しが必要になります。
入れ歯が合わないまま使っているとお口の中を傷つけたり、噛んだり、飲みこんだりすることが上手にできず、食欲がなくなったり、偏食、消化が悪く内臓器官に負担を与えりこともあります。
そして、入れ歯は食べるためだけではなく、会話を楽しんだり表情を豊かにする働きや身体のバランス(立ったり、歩くなど)を整える役目もあります。
在宅療養中のお子様には「歯が生えてこない」「グラグラして抜けそうで心配」など乳歯から永久歯に変わるときのお悩みが多く寄せられています。
お子様の体調をみながらご自宅での抜歯も可能です。
訪問診療では口腔ケアや入れ歯の調整や修理だけでなく、新しく作ることもできます。またむし歯治療等やレントゲン撮影、抜歯なども行うことができます。(適用外となる抜歯もあります)
お電話にてご相談ください。
お痛みがないか?どんなことにお困りか?ご都合のよい日時等お聞かせください。その後、担当者よりご連絡の上訪問日程を決めさせていただきます。
まずは、患者さんのお口の中をチェックさせていただきます。
それぞれの状況にあわせて、どのような治療が必要か、プランを立てます。
治療方針をご説明し、ご了承いただけましたら治療に進みます。
治療に使用する機械や物品は、当院が持ち込みます。
治療はイスに座っている状態や、ベッド上に腰かけたり、寝たままなど患者様が楽な姿勢で行いますので、ご安心ください。
医療保険証や介護保険証、医療券等とお薬手帳(お持ちでなければ結構です)、印鑑をご用意ください。
個人情報は厳重に管理いたします。
診療の料金は医療保険に基づきます。
介護保険をお使いの場合、指導や管理料は介護保険の居宅療養管理に基づきますが、それにより介護サービスが減らされることはございません。
治療の流れや料金の目安、お支払い方法については初日に担当者がご案内いたします。
交通費はかかりません。